セウォル号特別法案をめぐって与野党が厳しく対立し、8月の臨時国会が空転し続け、9月1日に始まる通常国会も当面の空転が避けられない見通しとなっています。
与野党が29日にそれぞれ明らかにしたところによりますと、最大野党・新政治民主連合は来月1日、通常国会の開会式に出席する方針ですが、開会して以降の議事日程に参加するかどうかは、与党セヌリ党とセウォル号沈没事故の犠牲者の遺族との交渉の状況を踏まえて決めたいとしています。
沈没事故の遺族への賠償問題や真相解明を定めるセウォル号特別法案については、与党セヌリ党の幹部とセウォル号事故の遺族が面談しながら交渉を続けていますが、意見の隔たりを埋めることができず、合意が得られない状態のままで、来月1日までに合意する可能性は低いものとみられています。
このため、新政治民主連合が国会日程をボイコットする可能性も高く、2日から行われる代表演説や本会議での対政府質問などの日程が次々と延期される可能性が出ていて、今月末までに処理することが法律で決まっている前年度決算案の審査も、期限を守れないものとみられます。
6月の統一地方選挙、7月の再選挙・補欠選挙などによって、与野党が懸案を先送りしてきたこともあり、セウォル号特別法案以外にも、海洋警察庁や消防防災庁の解体を柱とする政府組織法の改正案など、与野党が対立する多くの法案が積み残されていて、9月1日からの通常国会は、当面混乱が続き、空転することが避けられない見通しです。