沈没事故の遺族への賠償問題や真相解明を定めるセウォル号特別法案の早期制定を求めて、先月14日から40日にわたって、ソウルの光化門(クァンファムン)広場で断食しながら座り込みを続けてきた、事故の犠牲者の父親が22日、健康状態が悪化して病院に搬送されました。
病院に運ばれたのは、セウォル号の沈没事故で犠牲になった高校生キム・ユミンさんの父親、キム・ヨンオさん(46)です。
キム・ヨンオさんは、沈没事故の真相を解明するために新たに発足する真相調査委員会に捜査権と起訴権を付与することなどを盛り込んだセウォル号特別法案の早期成立などを求めて、先月14日からソウルの光化門広場で断食しながら座り込みを続けていたもので、40日目の22日午前8時、健康状態を損ね、救急車で近くの病院に搬送されました。
キム・ヨンオさんは、20日、セウォル号特別法案の早期制定を目指して、大統領府青瓦台を訪れ、大統領との面会を求めましたが、面会は実現しませんでした。
これについて、新政治民主連合の朴映宣(パク・ヨンソン)院内代表は22日、「キム・ヨンオさんの切実な願いに対し、朴槿恵(パク・クネ)大統領は、命を助けるという気持ちで応えるべきだ」と訴えました。
キム・ヨンオさんは、病院で点滴を受けてやや回復し、「我々が求める法案が成立するまでなお断食を続ける」と述べ、病院側が用意した食事にも手をつけなかったということです。
セウォル号特別法案については、与野党の院内代表が19日、遺族側の意向を一部反映させるかたちで修正することで改めて合意しましたが、調査委員会については捜査権や起訴権を付与しないことになっていて、犠牲者の遺族が強く反発しています。