韓国滞在2日目となったフランシスコ法王は15日、中部・大田(テジョン)のワールドカップ競技場で聖母マリアが天に召されたとの教えに基づく「聖母被昇天大祝日ミサ」を執り行い、4月に起きた旅客船沈没事故の遺族らに深い弔意を表しました。
このミサは、午前10時から2時間にわたって行なわれ、フランシスコ法王は全国各地から集まったカトリック教徒5万人あまりを前に、イタリア語で演説しました。
この中で、法王は、沈没事故について触れ、「事故で命を落とした方々と、国家的大惨事で痛みを被った人々の思いを聖母マリアに委ねます。悲劇を契機に韓国の国民のみなさんが悲しみのなかでひとつになり、共通の善に向かって力をあわせるよう期待しています」と語りかけました。
また、法王は、「精神的な価値を抑圧する物質主義の誘惑、利己主義と分裂を引き起こす果てのない競争の潮流に立ち向かうとともに、新たな貧しさを生み出し、労働者を苦しめる非人間的な経済モデルを拒み、人間の尊厳性を冒涜する死の文化を排斥しましょう」と訴えました。
フランシスコ法王はこの日、中部・大田(テジョン)のワールドカップ競技場に、当初予定していたヘリコプターではなく、一般乗客500人あまりとともに、高速鉄道KTXで移動しました。
ミサの後、法王は沈没事故の遺族30人あまりと個別に面談して慰めの言葉を伝えたほか、午後は、アジアカトリック青年大会の参加者代表らと面会しました。