セウォル号沈没の報道をめぐって、大統領府青瓦台からの圧力を受けて報道内容に介入したとして解任されたKBS社長の後任の公募に、KBSの現職幹部や元幹部ら23人を含む30人が応募したことがわかりました。
KBS新社長の公募は、先月30日に締め切られ、政府の放送通信委員会の元副委員長やKBSメディアの元社長などKBSの現職幹部や元幹部ら23人を含む30人が応募しました。
社長の選任については、KBSの労働組合が新社長の資格条件について、職員を対象にアンケート調査を行った結果、全体の77%が「政治的独立性」を求めていたとして、理事会に対して社長の選任にあたって、この条件を最優先にしてほしいと求めています。また選任のために推薦委員会を置くことや、理事の3分の2以上の賛成で決める「特別多数制」の方式を取ることを求めています。
しかし理事会は先月30日、こうした要求を拒否することを決め、2日に開かれる臨時理事会で候補者を5人から10人程度に絞り込み、9日に面接を行ったあと、投票で最終候補を選び、青瓦台に推薦することにしています。
このためKBS職員の間では、理事会による選任が公正に行われるかどうかについての不安の声も出ています。
新しい社長の任期は、前の社長の残りの任期の1年4か月となります。