資金集めや投資の仲介など、銀行の金融機関としての役割が、2008年の世界金融危機以来、うまく機能していないことが、韓国金融研究院の調査でわかりました。
韓国金融研究院によりますと、銀行の1年満期の定期預金の増加率は、2008年に48%でしたが、去年2013年には6%に減少しました。
また銀行の貸出しの増加率は、2007年に71%でしたが、2010年に12%に大幅に減少し、2012年にはわずか上昇したものの14%に止まりました。
これについて専門家は、2008年の世界金融危機を機に銀行が株主の利益を最優先にすることになったほか、銀行の経営者が短期間の業績を重視する傾向になり、1年満期の定期預金を長期的な貸出しに回すなど、金融機関としての銀行の役割がうまく機能しなくなったためと分析しています。