韓国では、今年の夏の電力不足に対する心配もほとんどなく、大規模な建物や公共機関を対象に去年実施した強制的な節電対策は行なわれない見通しです。
産業通商資源部が26日にまとめた、今月30日から8月29日までの電力需給見通しによりますと、8月の第3週に7900万キロワットとピークに達するとしていますが、最大供給能力は8450万キロワット、予備電力は550万キロワットとなる見込みで、電力不足の心配はほとんどないということです。
今年は、部品の試験成績書の偽造事件で停止していた原発3基が運転を再開したほか、新しい発電所も完成して、供給余力が増え、8月の平均気温も25度1分と去年より2度2分低く、冷房需要が減少すると予想され、強制的な節電対策を実施する必要がないことが背景にあるものとみられています。
これによって、契約電力が100キロワット以上の6万8000余りの建物の室内冷房温度について、去年と同じく26度以上に設定するよう指導するものの、義務としないほか、契約電力5000キロワット以上の2600余りの企業に対し、去年実施した電力使用量の最大15%の削減義務も今年は実施しないことになりました。