ヨーロッパ製自動車の輸入が急増したことで、韓国のEU=ヨーロッパ連合に対する経常収支が初めて赤字に転じました。
韓国銀行が13日発表したところによりますと、去年2013年の地域別国際収支で、EUに対する経常収支は25億7000万ドルの赤字となりました。これは統計を取り始めた1998年以来初めてのことです。
韓国とEUとの間では2010年にFTAを締結し、2011年には経常収支が39億ドルの黒字でしたが、2012年は黒字額が16億ドルに減り、去年は初めての赤字となりました。
これについて韓国銀行の関係者は、「EUとの間でFTAを結んでから、乗用車や機械類、精密機器の輸入が増えている。さらに中東地域の不安定情勢でEUからのエネルギー輸入が増えていることによるものとみられる」と説明しています。
関税庁によりますと、輸入車のうちヨーロッパ製の車が占める割合は、2010年に60.6%だったのが、FTAを結んでから急激に高まって、ことし4月末の時点で75.4%と、4台のうち3台を占めるようになっています。