新しい国務総理の候補として、朴槿恵統領が10日、韓国の大手日刊紙、中央日報の元主筆、文昌克(ムン・チャングク)氏を指名したことについて、国会の人事聴聞会を考慮した人選との見方が出ています。
旅客船沈没事故への対応をめぐって辞意を表明した鄭烘原(チョン・ホンウォン)国務総理の後任人事では、朴大統領が先月に指名した元最高裁判事の安大熙(アン・デヒ)氏が、裁判官退任後のわずかな期間に巨額な報酬を得たことに批判が出て、すぐに指名を辞退していました。
今回指名された文昌克氏は、中央日報のワシントン特派員、政治部長、主筆などを務めていて、「冷徹な批判意識」の持ち主として知られ、現在はソウル大学の教授を務めています。
また、文昌克氏は、これまでに行政経験がないうえに、国務総理候補として名前が挙がったこともなく、関係者からは、朴大統領が国会の人事聴聞会を念頭に進めた人選で、安全なカードを選択したとの見方が出ています。
今回の人選について、野党新政治民主連合からは、人事聴聞会を乗り切るためで、行政経験がまったくない人物が国務総理になって、国家改造を進めることができるのか疑問だとする声が出ています。