旅客船沈没事故で安全を重視する動きが広がっていることから、政府は首都圏に新たに220台あまりのバスを導入して、8月中旬から高速道路を走る広域路線バスの立席を禁じることになりました。
これは、国土交通部が10日、発表したものです。
それによりますと、国土交通部は高速道路を走る路線バスの立席を禁じるために、首都圏にあるソウルと仁川(インチョン)、それに京畿(キョンギ)道の3つの自治体と協議して、来月中旬からこれらの地域を結ぶ広域路線に新たに220台あまりのバスを導入します。
導入されるバスは、ソウルが5路線に29台、仁川が12路線に35台、京畿道が45路線に158台で、主にラッシュアワーに運行台数を増やします。
国土交通部は1か月間、路線別に利用者が感じる不便さなどを把握して、8月中旬からは立席を禁止する方針です。
道路交通法では、高速道路を走る車両は安全のために、立席が禁じられていますが、ソウルや仁川、京畿道を結ぶ広域路線バスでは、車両が不足しているため、これまではラッシュアワーの立席乗車が可能でした。
国土交通部は、今回の措置は一時的なもので、2階建てバスの導入や乗り換えを便利にするなど抜本的な解決策を講じるとしています。