アメリカが高高度防衛ミサイル「サード」の韓国配備に言及するなかで、韓国軍は「サード」に匹敵する高高度で相手のミサイルを迎撃するミサイルを独自に開発するとの方針を明らかにしました。
これは、韓国軍の当局者が3日、明らかにしたものです。
それによりますと、韓国軍は、防衛事業庁の研究結果にもとづいて、高度40キロ以上の迎撃が可能な長距離地対空ミサイル「L-SAM」を独自技術で開発することを決め、今月11日に開かれる防衛事業推進委員会に基本計画案を提出するということです。
「L-SAM」は、相手側が発射した弾道ミサイルの上昇、中間、下降の3段階のうち、下降の終末段階での迎撃が可能なミサイルで、アメリカの「サード」並みの高高度防衛ミサイルとなっていて、開発には7年以上がかかり、実戦配備は9年から10年後になるということです。
「L-SAM」の開発に成功すれば、韓国は現在、導入を進めているパトリオットミサイル「PAC-3」や開発中の中距離地対空ミサイル「M-SAM」とともに、弾道ミサイル攻撃に対する多層防衛体制を整えることになります。
一方、高高度迎撃ミサイルについては、アメリカが韓国側に対して「サード」を購入するよう示唆していて、「L-SAM」実戦配備までにはかなりの年数がかかることから、韓国内からも「サード」の導入を求める声が出る可能性があり、今後の行方に関心が集まっています。