世界の貿易に占める韓国の占有率は去年、WTO=世界貿易機関の加盟国中、8位から9位になり、通貨危機に見舞われた1998年以来初めて下がったことがわかりました。
これは、韓国銀行と韓国貿易協会が20日、明らかにしたものです。
それによりますと、世界の貿易に占める去年の韓国の占有率は2.9%で、WTO=世界貿易機関の加盟国のうち9位で、おととしの8位から1段階下がりました。
最も高かったのは、中国11.1%で、次いでアメリカ、ドイツ、日本、フランス、オランダ、イギリス、香港の順となっています。
韓国の占有率は、1997年の通貨危機に見舞われた1998年に、12位から14位に下がって以降の下落となりました。
一方、国連貿易開発会議の統計では、去年における韓国の輸出額は7位、輸入額で9位とおととしの順位を維持したものの、韓国の輸出占有率は、3年連続減少し、去年は2%台となっています。
これについて、貿易の専門家は、内需の景気低迷で輸入が減少する一方で、輸出の伸びが足踏み状態でも黒字幅が拡大する、いわゆる「不況型黒字」の表れだと分析しています。