韓国の4月の失業者数について、政府は18日に103万人と発表したのに対し、1日でも働いて賃金を得た人や就業準備中の人などを含めた、事実上の失業者数は316万人となり、政府の失業者数の3倍に上っていることがわかりました。
統計庁が18日に発表した雇用動向によりますと、4月における失業者数は103万人で、失業率は3.9%でした。
これに対して、1週間のうちに1日でも働いて賃金を得た人や就業準備中の人で、就職の機会が得られず、仕事に就くのを諦めた人などを含めた事実上の失業者数は316万人となり、統計庁が発表した失業者の3倍に上るほか、失業率も11.1%となります。
政府は、統計庁の統計をもとに、雇用状況が改善しているとしていますが、事実上の失業者は、2012年297万8000人、2013年298万4000人と、徐々に増えていて、今年に入ってからは300万人を超えています。
金融研究院の関係者は、統計庁の発表した失業者数について、狭義の基準を適用していて、現実とは距離があると指摘しました。