このところウォン高傾向が続く中で、韓国の輸出物価指数が6年3か月ぶりの低い水準に下がり、輸出企業の採算の悪化を懸念する声が強まっています。
輸出物価指数は、海外に商品が積み出される段階の価格を指数化したもので、指数が下がれば、企業が手にするウォン建ての金額が減り、採算が悪化することを意味しています。
韓国銀行のまとめによりますと、4月の輸出物価指数は88.33で、前の月より2.5ポイント下がり、2008年1月以来、6年3か月ぶりの低い水準となりました。
一方、ドルに対するウォン相場は、3月に平均1ドル=1070.89ウォンだったものが、4月には1ドル=1044.55ウォンまでウォン高が進んでいて、ウォン建ての輸出企業では手にする金額が減っていることになります。
一方、ウォン高の影響で輸入物価指数も下がり、4月は97.13で、2010年4月以来、最も低い水準となっています。
輸入物価が下がれば、国内の物価が下がるプラスの要因もありますが、今のところ国内物価には反映されていないということです。