南北の経済協力事業の一つである開城工業団地で、韓国企業が生産する製品の原材料の輸入関税について、韓国の関税庁は、「簡易定額払戻し制」を導入して、簡素化をはかることになりました。
この簡易定額払い戻し制は、企業が製品を外国に委託加工して輸出する場合、その原材料の輸入にあたって納付した関税について、輸出額の一定の割合で払戻しを受けることができるもので、多数の原材料の輸入関税を逐一計算して払い戻しを受ける必要がなくなる利点があります。
開城工業団地で生産された製品については、関税庁はこれまで、外国での委託加工として扱っていませんでしたが、今回これを見直して、開城工業団地で操業する企業にも、簡易定額払い戻し制を適用することにしたものです。
これによって、開城工業団地で工場を稼動している企業は、原材料の輸入関税の払い戻し手続きが簡素化されて、時間と労力を省くことができ、開城工業団地での操業にさらに力を入れることができるものと期待されています。