三星電子を世界的な大企業に成長させた李健熙(イ・ゴンヒ)会長が11日、急性心筋梗塞で手術を受けました。
李健熙会長は10日夜、急性心筋梗塞の症状を訴えて、自宅近くの病院で心肺蘇生措置を受けたあと、三星メディカルセンターに搬送され、11日未明に緊急手術を受けました。
現在の容態は安定しているということです。
李健熙会長は1999年に肺がんの手術を受けて以来、呼吸器系の疾患を抱え、去年8月には肺炎で入院して治療を受けていました。
李健熙会長は現在、事業の再構築に取り組んでいて、長男の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が、いずれは次期会長に就任するものとみられています。
また、李健熙会長が緊急手術を受けたことについて、イギリスのBBCは、李健熙会長が三星電子を世界的に競争力を備えた企業に成長させたと伝えたほか、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルは、長男の李在鎔副会長が経営権を継承するための準備が十分整っているのかに関心が高まっていると伝えました。
また、日本経済新聞は、李健熙会長は三星グループの経営全般に関与していて、健康悪化が長期化する場合、事業への影響は避けられないと伝えています。