韓国の通貨ウォンは、先月、対ドルとの相場の上昇率が世界主要40か国の通貨で、最も高かったことがわかりました。金融投資業界が6日発表したところによりますと、世界の基準通貨の一つ、ドルに対するウォンの相場は、先月一か月間に、1ドル1064ウォン70銭から1033ウォン22銭へと30ウォン以上高騰して3.05%の上昇となり、主要40か国の通貨のうち最も高い上昇率となりました。
こうしたウォン高傾向の背景については、韓国の経常収支が黒字で、ドルが国内に流れ込みやすくなっているためと分析する見方が一般的です。
韓国の経常黒字は、今年3月に73億5000万ドルで前の月より63%急増し、3月の経常黒字としては過去最高となったほか、4月の輸出も月ベースでは過去2番目に多い503億2000万ドルに増加しています。
こうしたことから、主な金融機関では、ウォン高ドル安基調はしばらく続き、ことし第4四半期には1ドル1000ウォン台にまで近づくとの見方も広がっています。