今年1月から3月までの第1四半期の実質GDP=国内総生産は、去年の同じ時期に比べて3.9%伸び、この3年で最も高い成長率となりました。
韓国の中央銀行に当たる韓国銀行が24日まとめたところによりますと、今年1月から3月までの第1四半期の実質GDPは、去年の同じ時期に比べて3.9%増え、2011年の第1四半期に4.9%となって以来、最も高くなっています。
これは、輸出の増加が続いているうえ、建設と知的財産生産物の投資が大幅に増えたことが背景にあるものとみられます。
前の四半期に比べた成長率は0.9%で、去年10月から12月までの第4四半期と同じ水準となっています。
部門別にみると、建設投資は、住居用建物の建設が好調で、前の四半期のマイナス5.2%から4.8%のプラスに転じ、知的財産生産物投資も、民間部門の研究開発投資を中心に7.5%増えました。
輸出は、電機・電子機器や石油製品などを中心に1.7%増加し、輸入は、機械類や化学製品などが減り、0.5%減少しました。
一方、民間消費は、自動車をはじめとする耐久財とサービス消費が増えたものの、前の四半期より鈍化して、0.3%の増加にとどまり、設備投資は、機械類の不振の影響で1.3%減少し、5四半期ぶりのマイナスに転じました。
韓国銀行は、第1四半期のGDP成長率は、おおむね予想した範囲内と説明しています。