大韓帝国時代(1897~1910)の、国家の表徴として使われた印章と、当時の王室の権威を象徴する印章が、今月末にアメリカから返還されることになりました。
この2つの印章は、韓国戦争当時に米軍によってアメリカに持ち出され、個人が所有していたもので、韓国が返還を要求していたものです。
このため、アメリカ国土安保捜査局が調べを進めていましたが、韓国戦争当時、米軍関係者がソウル市内にある王宮の徳寿宮から持ち出したことが確認され、韓国への返還が決まったものです。
印象は、6月ごろに返還される予定でしたが、今月25日にオバマ大統領が韓国を訪問する際に返還することで韓国とアメリカが合意したもので、ユネスコ憲章は、不法に持ち出された文化財はもともとの所有国に返還するよう明示しています。
韓国文化財庁では、印章の返還をきっかけに、アメリカに持ち出された文化財の返還が続くとみています。