ソウル市職員がスパイの罪に問われている控訴審裁判で、検察側が証拠として提出した中国当局のものとされる出入国管理記録について、検察の特別捜査チームは14日、ねつ造されたものであるとして、国家情報院の処長と瀋陽の韓国総領事館の領事2人を新たに公文書偽造などの容疑で在宅起訴しました。
この裁判は、ソウル市職員の脱北男性が北韓に脱北者に関する情報を提供したとして、去年2月にスパイ容疑で起訴され、去年8月の一審で無罪となったのを不服として検察側が控訴し、スパイである証拠として、国家情報院が中国当局から入手したとされる被告男性の出入国管理記録を新たに提出していました。
ところが、この出入国管理記録がねつ造であるとの指摘が出たほか、ねつ造に関与したとして任意で取り調べを受けた中国籍の男性が自殺を図るなど疑惑が深まり、検察の捜査チームが捜査を進めていたものです。
その結果、検察の特別捜査チームでは、14日、国家情報院で北韓関係の捜査を進める54歳の処長が自殺図った被告らと、出入国管理記録を捏造したほか、瀋陽の韓国総領事館の領事がこの記録文書が公正な文書であるとする公文書を偽造したとして、公文書偽造などの容疑で在宅起訴したものです。
今回の疑惑に関連して、現在、国家情報院の課長で瀋陽の韓国総領事館で副領事の男性も任意で取り調べを受けていて、3月にやはり自殺を図っていて、検察では捜査を中断しています。
また、検察の特別捜査チームでは、国家情報院の南在俊(ナム・ジェジュン)院長については、この事件に関与した事実は確認できなかったと説明しています。