訪問先のドイツで朴槿恵(パク・クネ)大統領が南北統一の基盤を作るため、 北韓への人道支援や経済協力を拡大するなどとした新たな統一構想を発表したことに関連して、韓国政府は28日、「北韓の前向きな対応を期待する」と述べ、南北関係の進展に向けて肯定的な対応を促しました。
朴槿恵大統領は韓国時間の28日夕方、ドイツ東部のドレスデン工科大学で演説し、南北離散家族再会事業の定例化をはじめ、北韓に対する人道支援や南北経済協力の拡大などを柱とする新たな南北統一構想を発表しました。
この朴大統領の構想について、北韓は今のところ、反応を示していませんが、韓国政府は28日夜、「北韓が前向きに対応するよう期待する」と述べるとともに、先月行われた南北離散家族の再会が行われて以降、小康状態となっている南北関係の進展に向けた北韓の肯定的な対応を促しました。
ただ、政府としては、朴大統領の構想の具体化に向けて、「対話を通じて問題を解決するという方針に変わりはない」としながらも、北韓に対して韓国側から先に協議の開催を提案することについては慎重な姿勢を示しました。
また、朴大統領が構想の中で示した経済協力の拡大と、韓国海軍の天安艦沈没事を受けて設けられたいわゆる5.24制裁措置との関係について、政府は、「北韓住民に必要な協力は国民の世論を見極めながら段階的に検討していく」と述べ、北韓への制裁措置に柔軟な姿勢を示唆したものと受け止められています。