アメリカ人監督が手がけた韓国済州(チェジュ)島をテーマにしたドキュメンタリー映画「済州の魂たち(The Ghost of Jeju)」が、2014シカゴ世界平和映画祭でエクスポゼ賞(Expose Award)を受賞しました。
世界平和映画祭の組織委員会は現地時間の9日、アメリカ人が知らなかった事実を知らせてくれたとして、「済州の魂たち」にエクスポゼ賞を贈りました。
この映画は、在韓アメリカ軍司令部の支配下にあった済州島で1948年4月3日に起きた住民の蜂起に対して、6年あまりにわたって韓国軍、国防警備隊、警察、右翼青年団などが住民を虐殺した「済州4.3事件」から、最近のカンジョン村海軍基地問題まで、済州島の悲しい現代史を描いたドキュメンタリー映画です。
この映画を手がけたレジス・トランブレイ監督は、アメリカ政府の帝国主義的な傾向に批判的な視点を持つアメリカの独立映画監督で、受賞式では、「カンジョン村の人々が喜んでくれるだろう。この賞を済州島の住民に捧げる」と感想を語りました。