脱北してソウル市職員になった男性のスパイ容疑事件で、控訴審裁判で、検察側が提出した中国当局の出入国管理記録がねつ造されたとの疑惑に関連して、朴槿恵大統領は検察の捜査チームに対して徹底的な捜査を行なうよう指示しました。
これは、朴槿恵大統領が10日の首席秘書官会議で指示したもので、検察に対しては、少しの疑惑も残さないよう徹底的に捜査するよう指示し、国家情報院に対しても、捜査に積極的に協力するよう求めました。
この裁判は、脱北男性がソウル市の職員になり、北韓に脱北者に関する情報を提供したとして、去年2月にスパイ容疑で起訴され、去年8月の一審判決で無罪になっていましたが、検察側が控訴していたものです。
裁判では、検察側がスパイである証拠として、国家情報院が中国当局から入手したとされる被告男性の出入国管理記録を提出していますが、捏造であるとの指摘が出ているほか、捏造に関与したとして任意で取り調べを受けた中国籍の男性が自殺を図って疑惑が深まり、現在、検察の捜査チームが捜査を進めているものです。
一方、朴大統領は、大韓医師協会が10日から全国で一斉休診に入っていることについて、特定集団が既得権を守るために変化を拒むのは、名分も正当性もないとしたうえで、国民の健康と密接な関係にある分野で、国民を人質に集団行動をするのはあってはならないと強調しました。