日本政府が、旧日本軍従軍慰安婦の問題をめぐる河野談話の作成過程を検証する考えを示したことについて、韓国政府は「歴史の真実を否定する行為だ」と強く非難しました。
河野談話は、1993年8月、当時の宮沢内閣の河野洋平官房長官が発表したもので、慰安所の設置や管理、慰安婦の移送に旧日本軍が関与するとともに、慰安婦の募集に官憲などが加担し、慰安所での生活は強制的で痛ましいものだったとして、お詫びし謝罪しています。
談話の作成にかかわった石原元官房副長官が先月20日、衆議院予算委員会の集中審議で、元慰安婦の証言の裏づけ調査は行われなかったと証言したことから、菅官房長官は28日、有識者も参加した少人数のチームを設け、談話の作成過程を検証する考えを示しました。
これについて韓国外交部は28日夜、コメントを出し、「歴代内閣の歴史認識を継承すると繰り返してきた日本政府が、河野談話の作成過程を検証すれば、国際社会は誰も日本政府の話を信じられなくなるだろう」と強く非難しました。そして「対話を望むと言いながら、歴史を否定する言行を繰り返す日本政府の真意を疑わざるを得ない」と述べました。