「内乱陰謀」などの罪で起訴された韓国の少数野党、統合進歩党の国会議員に対し、水原地方裁判所は、17日、検察側の主張をほぼ認めて、懲役12年、資格停止10年の有罪判決を言い渡しました。
また、ともに起訴されていた6人に対しても、それぞれ懲役4年から7年、資格停止4年から7年の有罪判決を言い渡しました。
この裁判は、韓国の左派系少数野党、統合進歩党の李石基(イ・ソッキ)議員ら7人が、北韓の思想を信奉する秘密組織を結成し、去年5月、有事の際に国の重要施設を破壊する計画を立てたなどとして起訴され、検察は、内乱陰謀と国家保安法違反の罪で李議員に懲役20年、資格停止10年を求刑していました。
判決では、検察側の主張をほぼ認め、李議員が北韓の思想を信奉する秘密組織のリーダー役を務め、有事の際に、国の重要施設を破壊するよう具体的な指示を下したとして内乱陰謀罪を適用したほか、革命歌を歌ったのは国家保安法違反の罪にあたるとして、懲役12年、資格停止10年を言い渡しました。
内乱陰謀の罪で有罪の判決が言い渡されたのは、1980年に民主化運動の指導者だった故・金大中(キム・デジュン)元大統領以来33年ぶりで、現職の国会議員が内乱陰謀事件で裁判を受けたのは、1966年以来2人目です。
これについて、李議員らの弁護側は、直ちに控訴する方針ですが、今回の判決により、憲法裁判所で現在審理が進む統合進歩党に対する政党解散審判に影響が出るのは避けられないものと見られています。
今回の判決について、与党セヌリ党は、「裁判所の判決を尊重する。判決が韓国社会の対立を解消し、成熟した法治主義へと導く道しるべになることを望む」とコメントしました。
一方、野党民主党は、「国民の常識に反し、憲法の価値と民主主義の秩序を損ねるいかなる行為についても容認しないとする原則を示した」と評価し、与野党ともに冷静な対応を示しています。