日本が世界文化遺産の推薦候補に「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」を選んだことについて、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は4日、韓国を訪れているユネスコ=国連教育科学文化機関のボコバ事務局長に対し、「世界遺産登録の基本精神に反する」と述べ、反対する立場を伝えました。
このなかで、尹炳世外相は、「候補となっている地域には第2次世界大戦中に朝鮮人が強制徴用された施設も含まれている」として、「こうした地域を世界文化遺産に登録するのは、世界遺産登録の基本精神に反する」と述べました。
これに対して、ボコバ事務局長は、「世界遺産登録は関連国との分裂や葛藤を引き起こすのではなく、統合へと導く役割をすべきだ」との考えを示したということです。
また、韓国政府は、南九州市が、太平洋戦争末期の特攻隊員の遺書や手紙などについて、ユネスコの「記憶遺産」への登録を申請したことについて、強制徴兵された朝鮮人隊員の遺書も神風特攻隊の一部として記憶遺産に登録されるのは問題があるとして、反対の立場を示しています。
韓国と日本は、慰安婦問題など、歴史認識をめぐる問題で対立していて、韓国政府関係者は、日本政府が短期間に態度を変える可能性は低く、当分は歴史認識をめぐる対立が続くとの見方を示しています。