円安基調が続く中、ウォンに対する日本円がさらに下がって、100円が900ウォン台半ばにまで円安が進むとの見方が示されました。
民間のシンクタンク、LG経済研究所は、21日、為替に関する報告書を発表し、ドルに対するウォン相場については今年、年平均で1ドル=1030ウォン程度、円に対するウォン相場は、100円が900ウォン台半ばまで円安ウォン高が進むだろうとの見方を示しています。
報告書は、日本の最近の景気の動きなどを考慮すると、金融緩和策を延長または拡大する可能性が高く、一方で購買力基準のウォンの価値は緩慢ながら上昇していて、今年は円安ウォン高の基調がさらに進むとしています。
また、IMF=国際通貨基金やOECD=経済協力開発機構が提示している購買力基準の各国の通貨価値を考えると、長期的には100円=700~800ウォンまで円安ウォン高が進む可能性もあるとしています。
さらに、報告書は、2012年10月から去年11月まで、円相場はドルに対して31%切り下げられたが、日本製品の輸出価格は13.5%しか下がっておらず、円相場の切り下げが日本製品の輸出価格に本格的に反映されれば、韓国の輸出企業は少なくない打撃を受けることになるとして、金融当局の市場介入などの政策的な対応も必要だとしています。