北韓の国防委員会が相互の軍事的敵対行為を止めるよう韓国に提案し、来月下旬からの韓米合同軍事演習の中止を求めたことに対し、韓国政府は17日、事実上、拒否する姿勢を示しました。
北韓の国防委員会は16日、朝鮮中央通信を通じて、「韓国当局に送る重大提案」を発表し、「1月30日からの旧正月ソルナルを契機に、互いを刺激し、誹謗中傷するすべての行為を全面中止する措置を取ることを正式に提案する」と呼びかけました。
また、北韓は、「すべての軍事的敵対行為を全面中止する措置を取ることを提案する」として、韓国に対し、2月下旬から始まる韓米合同軍事演習を取りやめるよう改めて求めるとともに、「この重大提案が実現されれば、離散家族再会をはじめとする南北関係のすべての問題が解決するだろう」と強調しました。
これに対し、韓国統一部の金義道(キム・イド)報道官は、17日の定例記者会見で、「北韓が事実を歪曲し、身勝手な主張を続け、世論を惑わせようとしていることを極めて遺憾に思う」と述べ、北韓の提案を事実上拒否する姿勢を示しました。
また、金報道官は、「北韓は、2週間前の『新年の辞』で誹謗中傷の中断を主張したが、その後も韓国に対する誹謗と威嚇を続けてきた」と非難し、北韓が韓米合同軍事演習を取りやめるよう求めたことについては、「韓国の軍事訓練は主権国家が行う定例の防衛訓練であり、北韓だけでなく、周辺国に公式に通知している」として、例年通り実施する考えを改めて示しました。
さらに、金報道官は、北韓が、提案を受け入れれば、南北離散家族の再会に乗り出す考えを示したことについて、「純粋な人道問題を政治的な事案に結びつけている」と非難し、なんら条件もつけずに、直ちに再会事業を実現するよう求めました。
金報道官は、そのうえで、「南北間で信頼を築き、南北関係を発展させたいとする韓国政府の立場に変わりはない。北韓が真に韓半島の平和と南北関係の発展を望むなら、韓国政府の努力に積極的に応えるべきだ」と強調しました。