重工業から情報通信など、幅広い事業を営む韓国の大手財閥系企業、暁星(ヒョソン)グループが、数千億ウォン、数百億円規模の脱税をした疑いのあることがわかり、ソウル中央地方検察庁は13日、 趙錫来(チョ・ソクレ)会長の逮捕状を請求して、強制捜査に乗り出す方針です。
検察によりますと、趙錫来会長は、 不正な会計処理を指示して、法人税などの税金を逃れ、海外にあるペーパーカンパニーを利用して秘密資金をつくっていたほか、1997年から10年あまりにわたって粉飾決算を行なっていた疑いがもたれています。
また、趙錫来一家は、1990年代から、保有する株式を他人名義で管理するなどして、譲渡税を脱税した疑いも持たれています。
暁星グループは、資産規模11兆ウォンを超える財閥系26位の企業で、趙錫来会長は、2007年から4年間、全国経済人連合会の会長を務めていて、李明博(イ・ミョンバク)前大統領と親族関係にあります。