放送産業界の活性化と国民のメディアに対する選択権の拡大を目指して、韓国政府は10日、ケーブル放送の高画質化や地上波放送の多チャンネル化などを柱とする「放送産業発展総合計画」を策定して公表しました。
この計画は、未来創造科学部と文化体育観光部、そして放送通信委員会が共同で策定したもので、まず、デジタル放送を有料放送にも導入することとし、ケーブル放送の加入者も高画質が楽しめるようにするとしています。
また、教育費の低減を図るため、KBSや教育専門チャンネルのEBSなどの無料の地上波放送に、多チャンネル放送を認め、充実するとしています。
さらに、公共放送のKBSについて、視聴率競争に巻き込まれることなく、公正でかつ公益に資する高品質なコンテンツを提供できるようにするため、国会などの承認を前提に受信料の引き上げを目指すとしています。
この計画について、韓国政府は、去年13兆ウォン、およそ1兆3000億円だった放送市場は、2017年には19兆ウォン、およそ1兆9000億円に増え、放送産業全体としては12兆ウォン、およそ1兆2000億円の生産誘発効果と3万7000人の雇用拡大効果が期待できるとしています。