中国が東シナ海の広い範囲に防空識別圏を設定したことに対応して、韓国の防空識別圏を済州島南方の岩礁、離於島（イオド）を含めるかたちで拡大する方針について、アメリカ政府は、同意または共感を示す可能性を強く示唆しました。
アメリカ国防省のハーフ副報道官は7日の定例会見で、「バイデン副大統領が、朴槿恵(パク・クネ)大統領とソウルで会談し、中国の挑発的な宣言に対する対応策を協議した」と述べ、「詳しいことは公表できないが、バイデン副大統領は、韓国が検討している対応措置について意見をともにするという点を示唆した」と述べました。
これは中国の防空識別圏設定に対応して、韓国が現在の防空識別圏を拡大する方針を、アメリカ政府が同意または共感を示す可能性を強く示唆したものと受け止められています。
韓国は、バイデン副大統領と朴槿恵大統領との会談が終わった後の6日午後、関係部署の長官が出席して、国家安全保障政策調整会議を開き、韓国の防空識別圏を済州島南方の岩礁、離於島を含めるかたちで拡大する案を最終的に決めたものと伝えられていて、8日にも公式発表することにしています。