景気が低迷するなか、韓国から海外への旅行客が大幅に増え、今年1月から10月までの観光収支の赤字幅が30億ドルを超えたことがわかり、年間の観光収支も13年連続の赤字となる見通しです。
韓国文化観光研究院が3日にまとめたところによりますと、韓国を訪れた外国人旅行者による観光収入は、ことしに入って10月までで117億ドルとなっていて、去年に比べ1.8%増えています。
一方、韓国から海外への旅行者による観光支出は、およそ147億ドルで、観光収支は30億ドルの赤字となっています。
これは、去年の1年間の観光収支の赤字幅にほぼ迫り、今年の年間の観光収支は2001年以来13年連続の赤字となる見通しです。
韓国の観光収支は、1998年から2000年にかけて通貨危機の影響で海外旅行が大幅に減って黒字となりましたが、2001年以降、再び海外旅行が増えて赤字に転じています。