交渉が大詰めを迎えているTPP=環太平洋パートナシップ協定への参加に向けて、韓国政府は3日からTPPに参加する12か国との間で、予備的な2国間協議を始めました。
この2国間協議は、TPPへの参加を決める前に、参加各国との間で具体的な参加条件などを確かめるための予備的なもので、その結果次第で交渉への参加や具体的な時期などが決まることになります。
韓国政府は、現在、インドネシア・バリ島で開かれているWTO=世界貿易機関の閣僚会議に産業部長官ら政府代表団を派遣していて、3日から10日までの期間、アメリカや日本などTPPに参加する12か国と個別の協議を行う方針で、すでにオーストラリアとの交渉に入りました。
また、WTO閣僚会議に続いて、7日からはシンガポールでTPP閣僚会議が開催されることになっています。
韓国としては、このTPP閣僚会議で、TPPが早期妥結に傾けば参加を一端見送り、交渉が進展しない場合には参加を急ぐ方針で、年内にも韓国がTPPへ参加するかどうかが決まるものとみられます。