韓国の11月における消費者物価の上昇率は0.9%で、9月から3か月連続で0%台にとどまっています。
統計庁が2日に発表した「11月の消費者物価動向」によりますと、物価上昇率は0.9%となっています。
消費者物価の上昇率は、今年に入ってから1.0~1.5%程度で推移していましたが、9月に入って0.8%と1.0%を下回ったあと、3か月連続で0%台となりました。
消費者物価の上昇率が低い水準になっているのは、景気低迷による需要の減少、ウォン高による原材料の輸入価格下落、農水産物の価格下落などによるものとみられています。
最近の物価上昇率が低い水準になっていることについて、民間シンクタンクからは、景気低迷による消費の萎縮によるところも大きいとして、デフレを憂慮する指摘もだされています。
これに対して、統計庁の関係者は、物価上昇率が低いのは、農産物や石油類の価格下落によるもので、それ以外の指標では大きな変動がなかったり、かえって上昇しているとして、デフレーションを憂慮する段階ではないとしています。