韓国のアメリカに対する貿易収支の黒字幅が2年連続で過去最大になる見通しです。
産業資源部のまとめによりますと、アメリカに対する貿易収支の黒字は11月までに181億ドルとなっていて、過去最大となった去年の152億ドルをすでに大きく超えています。
これにより、アメリカの貿易収支の赤字で韓国が占める割合も増え、アメリカ人口調査局などの資料によりますと、全体の貿易収支の赤字のうち、韓国が占める割合は2010年に1.6%だったものが、2011年1.8%、2012年2.3%、今年は9月までで3.3%と継続して増えています。
アメリカの貿易収支の赤字に占める韓国の割合は、中国、日本、ドイツなどに次いで、8番目に大きくなっています。
一方、韓国の経常収支は10月に95億ドルの黒字と過去最大を記録していて、アメリカは韓国に対してウォンの切り上げなどの圧力を強めています。
これについて、韓国銀行の金仲秀総裁は、経常収支の黒字は大部分が新興国との間で達成されたものであり、アメリカと間では、経常収支が赤字であるとして、全体の経常収支黒字を理由にウォンの切り上げを求めるのは適切ではないとの立場を示しています。