北韓は経済分野で改革に向けた潜在力があり、携帯電話の普及や住民のファッションなどで社会に変化の兆しがうかがえるとAP通信の前平壌支局長がインタビューで語りました。
これは、アメリカのAP通信のジン・リー前平壌(ピョンヤン)支局長がケーブルテレビのニュース専門チャンネル「ニュースY」とのインタビューで述べたものです。
この中で、ジン・リー前支局長は、北韓の改革・開放の可能性に関する質問に対して、政治、社会、人権問題、核問題などでは、いまのところ改革の余地は少ないが、社会全般に影響を及ぼす経済分野では変化の可能性があり、北韓の改革に向けた潜在力に注目すべきだと語りました。
また金正恩(キム・ジョンウン)第1書記との数回にわたる面会で感じたのは、
自信に満ちていることだったと伝えました。
さらに、ジン・リー前支局長は、金正恩体制になってから目立つようになった北韓のもっとも大きな変化として、携帯電話の利用者の増加や平壌市民のファッションなどを挙げました。
北韓の住民の間では、金第1書記の夫人、李雪主(リ・ソルジュ)さんにあこがれて、髪型やファッションをまねる人が増えていて、これはアメリカのケネディ元大統領の妻、ジャクリーン・ケネディ夫人の場合と似ているということです。
ジン・リー前支局長は、2012年1月に西側のメディアとして初めて北韓に開設されたAP通信の平壌支局長を務めて先月退き、現在はソウル支局で韓半島問題を担当しています。