アメリカのバイデン副大統領は、12月初めに韓国、日本、中国の3か国を歴訪し、各国首脳と外交や経済、安全保障などでの協力について意見を交わすことになりました。
これは、アメリカのホワイトハウスが4日明らかにしたものです。
それによりますと、バイデン副大統領は今回の訪問で、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領を含む韓日中の首脳と会談し、韓国ではアメリカとの経済関係や北韓の核問題などが議題となる見通しです。
ホワイトハウスによりますと、バイデン副大統領は、韓国で朴槿恵大統領、鄭烘原(チョン・ホンウォン)国務総理らと会談し、北韓による脅威の解消に向けて、緊密に協力し合うことなどをめぐって、意見を交わすことになっています。
アメリカの副大統領が韓国を訪問するのは、2004年4月のディック・チェイニー氏以来、9年8か月ぶりです。
また、日本では、TPP=環太平洋パートナシップ協定交渉の年末までの妥結に向けた取り組みや、日米同盟の強化などについて協議するほか、中国では、貿易の不均衡やサイバーセキュリティー、北韓問題、人権問題などについて幅広く話し合うものとみられます。
バイデン副大統領の今回の訪問は、オバマ政権が外交、経済、安全保障などで、アジア太平洋地域を重視する姿勢を示す狙いがあるものとみられています。