このところ、続いているウォン高基調について、韓国政府は抑制する必要があるとして、ウォン相場の変動幅を抑えるために市場介入を行なう姿勢を示唆しました。
最近のウォン高による韓国の輸出競争力の悪化や国内消費の不振などが景気回復の基調にマイナス要因になる恐れが出てきています。
これを受けて、企画財政部の関係者は、ウォン相場を安定させるためのさらなる金融政策を進め、為替相場の行き過ぎを是正するとともに、適正な水準を誘導する必要があるとの考えを明らかにしました。
これに先立って、企画財政部の玄旿錫長官は、最近のウォン高の傾向に慎重に対応していくとの考えを示し、外国人の債券投資に対する課税などを検討していることを明らかにしました。
一方、韓国銀行の金仲秀総裁は、最近の外国系資金の流入について、短期的な投機資金かどうかを慎重に分析しているとしました。
企画財政部と韓国銀行は、今月23日に1ドル＝1054ウォン50銭と今年に入って最もウォン高を記録したことを受けて、共同でいわゆる口先介入を行なっていました。