三星電子の子会社である三星ディスプレイは、アメリカのガラス大手、コーニングに23億ドル、およそ2300億円を出資することになりました。
これは、三星ディスプレーが23日明らかにしたものです。
それによりますと、三星ディスプレイは、コーニングとの合弁会社で、韓国で液晶ガラスを製造している「三星コーニング精密素材」の株式の保有分、43%をコーニングに譲渡する引き換えに、コーニングの19億ドル相当の普通株に転換できる優先株を取得し、さらに4億ドルを出資して合計23億ドル相当の株式を取得するということです。
取得した優先株は、7年後に普通株に転換され、三星はコーニング株式の7.4%を保有することになります。
当面は議決権はありませんが、現時点での最大株主となります。
両社は液晶パネルなどに使うガラス事業で資本業務提携していますが、今回のコーニングへの出資を通じて協力関係をほかの事業にも拡大する方針で、スマートフォン用パネルの表面に使う強化ガラスなどを念頭に置いているとみられています。