外国から輸入した商品をそのままイランに輸出する中継貿易は、アメリカの制裁措置により、これまで認められていませんでしたが、韓国政府はアメリカと協議した結果、食料品や医薬品などの一部の人道的な品目に限って、先月16日から許可していることがわかりました。
これは、玄旿錫(ヒョン・オソク)副総理兼企画財政部長官が16日、明らかにしたものです。
韓国とイランとの貿易は、アメリカの制裁措置により、これまで中継貿易は認められず、直接取引だけが行われていました。
そのため、イラン向けの輸出は、ことし3000億ウォン、およそ270億円あまりと、おととしの半分に減っているほか、輸入も3800億ウォン、340億円あまりと、3分の1に減っています。
このため、韓国政府は、ことし7月にロシア・モスクワで開かれたG20財務大臣・中央銀行総裁会議でアメリカの財務長官と会談し、食料品や医薬品など、一部の人道的な品目に限って中継貿易を認めることになったものです。