北韓の弾道ミサイルを150キロ以上の高度で迎撃するイージス艦搭載用SM3迎撃ミサイルについて、韓国軍が配備を検討していることが分かりました。
これは、金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官が14日、国会の国防委員会での国政監査における質疑の中で述べたものです。
また、国防部では、国防委員会に提出した報告書で、「従来のミサイルとSM3を相互補完的に運用すれば、ミサイル防衛能力を向上させることができる」としています。
SM3は、アメリカと日本のMD=ミサイル防衛システムの要となる兵器で、韓国政府がSM3の導入を検討していることを明らかにしたのは、これが初めてです。
韓国政府がSM3の導入を検討している背景には、KAMDが地上に配備されるパトリオットPAC2改良型やPAC3ミサイルなどにより、1万メートルから1万5000メートル程度の低い高度でしか敵のミサイルを迎撃する能力がなく、さらに高い高度で迎撃する必要があるためとみられます。
アメリカと日本のMDについては、アメリカが韓国に対して、参加を強く求めているものの、韓国はMDに反発する中国に配慮して、迎撃範囲の狭い独自の防衛システムの開発を進めていて、韓国がSM3を配備した場合、MDへの参加をめぐる論争が強まるほか、中国の反発も予想されています。