IMF=国際通貨基金は11日、韓国をはじめとするアジア各国は 世界経済の環境の変化にも関わらず、今後とも堅調な成長を維持するとの見方を示しました。
これは、アメリカ・ワシントンで現地時間の11日に開かれたIMF・世界銀行の年次総会で、IMFが発表したアジア太平洋地域の経済展望報告書の中で示したものです。
それによりますと、IMFは、アジア地域の成長率について、今年は5.1%、来年は5.3%になるとの見通しを示すとともに、韓国経済については、世界市場の変動性を克服して、財政や金融政策で緩やかな回復局面に向かうだろうとしています。
また、中国経済について、今年7.6%、来年は7.3%の成長率になるとの見通しを示し、日本については、「アベノミクスが経済に活力をもたらし、慢性的なデフレから脱却している」と評価しています。
この報告書に関連して、IMFのアヌフシング・アジア太平洋担当理事は、「アジアは今後も世界経済の成長に向けたエンジンの役割を果たすものとみられる」としています。