北韓の思想を信奉する秘密組織を作り、有事の際に重要施設を破壊する計画を立てていたなどとして、韓国の国家情報院は5日夜、左派政党の現職国会議員を内乱陰謀や国家保安法違反の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、韓国の左派政党、統合進歩党の李石基(イ・ソッキ)議員です。
国家情報院の調べによりますと、李議員は、韓国で北韓の思想を信奉する秘密組織を作って、今年5月、仲間とともに有事の際に重要施設を破壊する計画を立てたなどとして、内乱陰謀と国家保安法違反の疑いがもたれています。
この事件に関連して、国家情報院は先月28日、統合進歩党の党関係者の事務所や自宅など18か所を捜索するとともに、支部の委員長ら3人をすでに逮捕していて、現職の李議員については、国会会期中であることから、逮捕同意案が4日の国会本会議で可決されたのを受けて、5日夜になって逮捕したものです。
韓国における内乱陰謀事件は、軍事政権時代には頻繁に起きていましたが、今回の事件は、1980年に民主化運動の指導者だった故・金大中(キム・デジュン)元大統領に内乱陰謀罪が適用されて以来33年ぶりのことで、現職の国会議員では初めてです。
国家情報院では、28日の捜索で押収したパソコンのハードディスクやUSBメモリーなどを詳しく調べるとともに、逮捕した李議員について、最大30日間にわたって取り調べ、容疑事実を固めるものとみられます。