砂糖・食品・エンターテイメントなどを手がける韓国の財閥の一つ、CJグループの脱税事件で、ソウル中央地方検察庁は1日、全君杓(チョン・グンピョ)元国税庁長がCJグループの税務調査に手心を加える見返りに、金品を受け取った疑いがあるとして、召喚して事情聴取を行いました。
事情聴取は、全君杓氏が午前9時40分ごろ、ソウル中央地方検察庁に出頭して行なわれ、夕方まで続くみこみです。
検察のこれまでの調べによりますと、全君杓氏が国税庁長を務めていた2006年8月、国税庁はCJグループに対する税務調査を実施しましたが、巨額脱税の疑惑があったにもかかわらず、捜査を進めなかったとして、検察ではCJグループの働きかけがあったものとみて捜査を進めています。
この事件に関連して、先週、許炳翊(ホ・ビョンイク)元国税庁次長がCJグループから多額の金品を受け取った疑いで逮捕されていて、検察の取り調べに対し、受け取った金品を当時の全君杓元庁長に渡したと供述しています。
検察は、2006年だけでなく、2008年に行われた税務調査でも、CJグループによる手心を加えるよう求める働きかけがあったとみていて、全君杓氏以外の国税庁の幹部についても事情聴取が次々と行われる可能性が出ています。
全君杓氏は、2007年11月にも部下からおよそ1億ウォンの金品を受け取ったとして、在任中に逮捕、起訴され、懲役3年6か月の判決が確定しています。
一方、宋光朝(ソン・グァンジョ)国税庁長は1日、CJグループによるロビー疑惑に関わっているとされていることの責任を取り、辞意を表明しました。
宋光朝国税庁長は、CJグループに対する税務調査が行われた2006年当時、税務調査を総括する調査企画課長を務めていて、CJグループからゴルフ接待を受けた疑いで、検察の事情聴取を受けています。