今年における韓国の日本向け輸出は、世界的な景気低迷や円安などの影響で、2009年以来4年ぶりに2桁の減少となる見通しです。
KOTRA=大韓貿易投資振興公社が30日にまとめたところによりますと、今年の対日輸出額は、上半期が171億ドル、下半期が173億ドルで、通年では、前の年に比べて11%余り少ない344億ドルになる見通しです。
対日輸出額が2桁の減少となるのは、世界金融危機の影響を受け、23%の減少となった2009年以来4年ぶりです。
下半期の日本向け輸出の見通しについて、KOTRAは、「量的緩和を柱としたアベノミクスによる公共事業の拡大、製造業の景気回復などは韓国の輸出にプラス要因として作用する一方で、円安が足を引っ張ることになる」との見方を示しています。
一方、KOTRAは、今年の韓国全体の輸出額は5600億ドルで去年に比べて2%余り増え、輸入額は5200億ドルで去年に比べてわずかながらも増加し、貿易収支は403億ドルの黒字となって、3年連続で貿易規模1兆ドルを達成するとみています。