1990年代初めから半ばにかけて、視聴率50%を上回る人気テレビドラマ「砂時計」や「黎明の瞳」などを演出したキム・ジョンハク監督(62)が23日、ソウル郊外の簡易ホテルで遺体で見つかり、警察では自殺とみて調べています。
23日午前、ソウルから南に25キロほど離れた城南市の簡易ホテルで、宿泊客の映画監督、キム・ジョンハク氏がベッドで横になったまま死亡しているのを、管理人が見つけて警察に通報しました。
警察の調べによりますと、キム監督は部屋のドアや窓に密着テープを貼って、浴室には燃え残った練炭があったということで、遺書とみられるA4版の紙4枚が残されていて、「家族に申し訳ない」との趣旨の文章が書かれていたということです。
キム・ジョンハク監督は、プロダクションを経営していますが、去年の秋、民放テレビ局で放送されたドラマ「神医」の出演者に対して出演料など合わせて17億ウォン、およそ1億5000万円を支払わなかったとして、ことし5月に背任や詐欺の疑いで告発され、警察の捜査を受けていました。