アシアナ航空の旅客機が、サンフランシスコ国際空港で着陸に失敗する大きな事故を起こしたことから、アシアナ航空は、操縦士の機種変更のための訓練時間を増やすなどの安全対策をとることになりました。
国土交通部は15日、航空業界の関係者を集めて緊急安全対策会議を開きました。このなかでアシアナ航空の関係者は、機種変更のための訓練時間を増やすことを発表しました。
また自動操縦システムや目視による着陸などについての特別研修を行うほか、操縦士の飛行時間や疲労度についての対策を強化するとしています。
国土交通部の運航技術基準によりますと、航空機の機長は、機種を変えて操縦する場合、20回以上の離着陸か、10回以上の離着陸と60時間以上の飛行訓練を受けなければなりません。
しかし今回の事故機の副機長の場合、これまでの飛行時間は合わせて1万時間に及ぶものの、事故機のボーイング777型機の飛行時間は9回、43時間だったことがわかり、事故原因が副機長の経験不足にあったのではないかという見方が出ています。