韓国では、大手通信会社が26日、従来の高速無線通信「LTE」の通信速度を大きく上回る第4世代の移動通信規格「LTE-Advanced」での携帯電話サービスを開始し、さらに進化したサービスをめぐって、移動通信業界の競争が本格化しそうです。
この移動通信規格「LTE-Advanced」での携帯電話サービスを開始したのは、韓国の大手通信会社、SKテレコムで、26日からキャリアアグリゲーションと呼ばれる最新の技術を使って、三星電子のギャラクシーS4 LTE-A端末向けに始めました。
このキャリアアグリゲーション技術は、2つのLTE周波数帯を束ねて広帯域化するもので、10メガヘルツの帯域幅を2つ束ねて20メガヘルツのブロードバンドのように使うことができ、通信速度はこれまでの2倍となります。
SKテレコムに続き、LGユープラスも来月から同じ規格のサービスを始めることにしていて、次世代の通信規格をめぐる競争が本格化する見通しです。
また、三星電子やLG電子など、韓国の携帯端末メーカーでは、相次いで「LTE-Advanced」に対応した端末を発売する見通しで、次世代規格の端末の普及も一気に進むものとみられています。