アメリカのFRB＝連邦準備制度理事会のバーナンキ議長が、経済状況を見極めながら年内に量的緩和策を縮小することを示唆したことについて、韓国政府としてはすでに対策としてのシナリオが用意できていることを明らかにしました。
これは、バーナンキ議長が20日、連邦公開市場委員会後の会見で、「今の経済成長の見通しが続けば、緩和策の縮小を年内に始め、来年の半ばに終了する」との見通しを示唆したのを受けて、企画財政部の関係者が聨合ニュースに対して述べたものです。
この中で、この関係者は、「FRBの立場が明らかになったことで、下半期の経済運用策を練るための変数が一つ減った。具体的な対策は市場の変化に応じて、弾力的に取ることになるが、韓国経済全般に及ぼす影響へのシナリオはすでに用意済みだ」と述べました。
これに先立って、玄旿錫（ヒョン・オソク）企画財政部長官も17日、国会での業務報告のなかで、「量的緩和の縮小が早期に行われた場合に備えて対策のシナリオをすでに準備している」ことを明らかにしています。
政府としては、アジアの新興国で最近生じた急激な資本流出現象が韓国で生じる可能性は低いとみていますが、しばらく状況を見据える構えです。