三星電子は22日、携帯電話端末メーカーのパンテックに530億ウォン、およそ49億円を出資することを決めました。
これによって、三星電子はパンテックの株式の10%を保有して、クアルコム、韓国産業銀行に次ぐ3大株主となりますが、経営には関与しないとしています。
両社は、スマートフォン分野で競合関係にありますが、半導体、ディスプレーなどの部品分野ではパンテックが三星の主要な顧客となっています。
パンテックは2012年12月期に5期ぶりの営業赤字に転落するなど、このところ経営が悪化していて、今回の投資について、三星電子はパンテックの経営安定化を支援することが目的だとしています。
業界では、三星、LG、パンテックの3社による競争の構図を維持することで、国内情報通信技術産業における共存を図るための投資との見方も出ています。