円安が進む中で、金利の安い円資金を借入れて韓国の債券や証券に投資する円キャリー取引が増えていて、韓国の金融当局はさらなるウォン高につながるとして懸念を示しています。
日本の財務省によりますと、日本の投資家は2月と3月に韓国の証券と債券を買い越し、韓国の金融市場に流入した円資金は282億円となっています。
これは、円安と低金利を背景に、日本の債券や証券を売却して外国の債券や証券を買う傾向が強まり、中でも相対的に金利が高く、経済が安定している韓国の証券や債券を買う買い越しの状況が2か月連続しています。
量的緩和策によって日本の国債などの金利が下がることが予想され、円キャリー取引による円資金の韓国への流入はさらに加速する可能性があり、韓国の金融当局は円資金の流入がウォン高につながるとして、懸念を示しています。